現在、廻り隅瓦の固定釘が浮いており、コーキング材も劣化している状態です。これにより、風や雨水の侵入リスクが高まり、瓦のズレや落下、雨漏りなどの被害につながる可能性があります。早急な補修が必要です。

銅製の谷板金に劣化が見られ、穴が開きかかっている状態でした。長年の雨水や酸性雨による腐食が主な原因と考えられ、このまま放置すると雨漏りのリスクが非常に高くなります。早急な交換や補修工事が必要です。

軒先板金に雨水が滞留し、木下地が傷んだことで一部が脱落していました。排水がうまく機能していなかったことが原因で、長期間にわたり水分が木部に浸透し、腐食・劣化が進行したと考えられます。早急な下地補修および板金の再施工が必要です。

壁際の水切りおよび水切りカバー、さらにコーキング材に劣化が見られました。
長期間の紫外線や風雨の影響により、防水性能が低下している状態で、隙間から雨水が浸入していました。
このままでは壁内部の構造材や断熱材に悪影響を及ぼす可能性があります。
早急な補修や打ち替えが必要です。

瓦を解体した際に確認された野地板には、黒ずみが見られました。これは、過去の雨漏りによる染み跡と考えられます。
長期間にわたって雨水が浸入していた可能性があり、木材の劣化や腐食の恐れがあります。状態によっては、部分的または全面的な補修・張替えが必要ですが垂木までは傷んではいませんでした。

2階屋根には、構造用合板（厚さ12mm）を重ね貼りしています。
これは、既存の野地板を補強し、屋根全体の強度と耐久性を向上させる施工方法です。重ね貼りによって、屋根材の支持力が高まり、地震や風圧に対する安全性も向上します。

1階屋根の構造用合板（厚さ12mm）を重ね張りにて補強した状況です。

粘着層付きの改質アスファルトルーフィングを施工し、壁際にはしっかりと立ち上げ処理が施されています。
このルーフィングは、優れた防水性と密着性を持ち、釘穴からの浸水リスクも軽減されます。壁際の立ち上げ処理により、雨水の侵入を防ぐ高い防水性能が確保された状態です。

新たに谷板金を取り付けます。
谷板金は、屋根面の交差部分からの雨水を効率よく排水するための重要な部材です。適切に取り付けることで、雨水の流れをスムーズにし、雨漏りを防ぐ役割を果たします。施工に際し継ぎ目の重ね代とコーキング処理を確実に施し防水性能を確保します。

セットバック唐草を取り付けた後、屋根本体の葺き上げ作業を進めていきます。
セットバック唐草とは、軒先の位置を引き上げることができるため、大雨の際にも雨水が樋にしっかり流れ込むようにするために工夫された軒先板金です。軒先板金を確実に取り付けた後、屋根材本体を順に施工することで、全体の防水性と仕上がりが向上します。

IG工業の「スーパーガルテクト」は、高い耐久性と断熱性を兼ね備えた金属屋根材です。本体葺きにおいては、軽量かつ強靭な超高耐久ガルバリウム鋼板を使用することで、建物への負担を軽減しながら、長期にわたって美観と性能を保つことができます。

また、一体型の断熱材が組み込まれているため、夏場の遮熱性や冬場の保温性にも優れており、年間を通して快適な室内環境に貢献します。デザイン面では、シンプルで洗練されたフラットな仕上がりが特徴で、現代建築から和風住宅まで幅広い住宅スタイルに調和します。

施工性にも優れており、高品質な工場生産によって、現場での仕上がりも美しく、均一な仕上げが可能です。美しさ、機能性、施工性を兼ね備えた「スーパーガルテクト」は、屋根材として非常にバランスの取れた選択肢といえるでしょう。

煙突換気周辺の防水および取合い部の施工を進めている状況です。

谷部、棟部、隅棟部における本体葺きおよび防水処理の施工を進めている状況です。

樋および軒天についても全面的に交換を実施しております。

IG工業製スーパーガルテクトを使用した2階屋根の施工が完了しました。

IG工業のスーパーガルテクトを用いて施工した1階屋根が完成し、全体の仕上がりが確認できます。