お知らせ

屋根の雨漏りは屋根の劣化より、板金やルーフィングなど屋根内部の不具合が主な原因となることが多いです!!

はじめに:屋根の雨漏り原因の多くは屋根材の劣化ではない理由

高知で屋根修理・雨漏り対策をご検討中の方へ

「屋根からの雨漏りは、屋根材そのものの劣化だけが原因ではありません。」実際には、雨漏りの原因の多くは、板金(ばんきん)やルーフィング、防水施工などの工程に起因するものです。ここでは、屋根の雨仕舞(あまじまい)と板金工事の構造を中心に、雨漏りの主原因を整理してご説明します。


1. 屋根からの雨漏りが発生する原因

■ 雨仕舞と板金工事について

雨仕舞とは、屋根勾配や形状に対してどのように雨水を流し、内部に浸入させないかを考えた構造設計のこと。屋根の弱点部分には板金が取り付けられており、その接合部や重なり合いが雨漏りの起点になります。

■ 屋根と板金の下にはルーフィングが敷かれている

屋根材(瓦、スレート、金属板など)の下には、防水シートであるルーフィング(防水紙または改質アスファルトルーフィングなど)が必ず施工されます。ルーフィングは雨水が屋根材から侵入した際に、二次防水として機能します。


2. 屋根からの雨漏り原因は4つ

2‑1. 屋根本体の経年劣化による雨漏り

屋根材そのもの(瓦のひび割れ、スレートの劣化など)が原因の雨漏りは少なくありませんが、近年は素材性能向上により、昔ほど頻度は高くありません。

2‑2. 雨仕舞板金からの雨漏り

棟板金、谷板金、袖(そで)などの板金部位が接合不良や浮き、錆びなどで雨漏りします。経年劣化が早く、じわじわと進行するタイプの雨漏りが多く見られます。

2‑3. ルーフィングからの雨漏り

ルーフィングは通常10~20年で耐用年数の末期に達します。特に改質アスファルトルーフィングが熱や紫外線によって硬化・剥離すると、屋根材の下で水が伝って雨漏りします。

2‑4. 施工不良による雨漏り

屋根修理や新築工事で、施工技術や仕様ミスが原因となり、雨仕舞が設計通りに機能しないケースがあります。高知などの地域特有の風向き・降雨量を考慮できていないと、雨漏りリスクは高まります。


3. 雨漏り発生部位別ランキング

  1. 棟板金(屋根頂部)

  2. 谷樋・谷板金(屋根の谷部)

  3. 袖出し板金・庇(ひさし)まわり

  4. ルーフィングの劣化個所

  5. 屋根材そのもの(瓦・スレート)

特に板金部分は目に見えて劣化する前でも小さな隙間からじわじわ雨水が入ります。


4. 板金の問題点と特徴

4‑1. 板金は瓦より劣化が早い

金属である板金は熱膨張収縮・錆・接合部のシーリング劣化などにより、早期に不具合が出ます。

4‑2. 板金の雨漏りはジワジワ進行型

シールのひび割れや釘穴から徐々に雨水が内部に侵入し、最初は小さなシミの段階から徐々に拡大します。

4‑3. 板金を取り付ける職人さんは様々

職人の技量によって仕上がり精度が大きく異なります。高知で「屋根修理」を依頼する際は雨仕舞板金に詳しく、高所作業に慣れた信頼できる職人を選ぶことが重要です。


5. 板金からの雨漏り解決策

5‑1. 板金に耐久性の高い素材を用いる

ガルバリウム鋼板、ステンレス、カラー鋼板など、耐食性・対候性に優れる素材を採用することで、長期的な雨漏りリスクを低減できます。

5‑2. ルーフィングに高耐久製品を使用する

改質アスファルトルーフィングよりさらに耐候性の高い防水シート(たとえば高温湿気対応型や遮熱ルーフィング)を用います。

5‑3. 金属屋根を使用する

金属瓦・金属屋根材は軽量で熱・雨に強く、相対的に耐久性があります。施工精度が高ければ雨仕舞設計と相まって、雨漏り抑制に有効です。


6. 最新施工例:工場・倉庫の工事例

高知県内の工場・倉庫で、近年多く利用されている施工例では、ガルバリウム鋼板屋根+防水ルーフィング+遮熱シートの組み合わせが主流です。

高耐久の板金を用いることで、まず雨漏りの発生リスクを低減し、定期点検時には板金やルーフィングの状態を確認し、早めにケアすることで大規模修繕を防いでいます。高知特有の台風や集中豪雨に備える構造です。


7. 屋根と外壁のリフォームマニュアル

リフォーム前の予備知識

屋根修理・雨漏り対策では調査と診断が最重要。雨漏り箇所を確実に特定し、原因(板金・ルーフィング・屋根材・施工不良)を判別することが第一歩です。

費用について

– 板金交換+ルーフィング再施工:㎡単価おおよそ10,000~15,000円程度(高知エリア相場)

– 金属屋根全面葺替え:㎡単価で15,000~20,000円程度。ただし仕様や素材によって変動。

業者選び/屋根材選びについて

屋根修理では、板金施工を得意とし、実績多数の業者を選ぶ。

– 屋根材は高耐久金属屋根、外壁も耐候塗装や通気構造を持つものを選択し、雨漏り・結露・熱負荷にも対応できる仕様に。


8. 雨漏りについて、屋根工事・屋根材・外壁工事について

雨漏りについて

雨漏りは初期段階で気づくことができれば、小規模修理で済むことが多いです。しかし放置すると下地腐食やシロアリ発生、断熱性能の低下などにつながります。

屋根工事について

調査 → 板金解体 → ルーフィング張替え → 新板金施工 → 最終点検 の工程を丁寧に行うことで、雨漏りを根本から防ぎます。特に高知の気候に合わせた換気・通気性能に配慮します。

屋根材について

スレート、瓦、金属いずれも一長一短。高知では金属屋根が強風・豪雨耐性に優れ、軽量で地震時の負荷軽減にもなります

外壁工事について

屋根と同時に外壁リフォームを行うことで、雨仕舞全体の品質向上につながります。外壁の通気層やシーリング材も適切に選ぶことで、雨漏りの抑制効果が高まります。


【まとめ】

高知での屋根修理・雨漏り対策においては、屋根材の劣化だけでなく、「板金」「ルーフィング」「施工品質」という三つの要素が非常に重要です。特に板金部分は劣化が早く、見えづらい場所で進行しやすいため、早期点検と耐久性の高い素材選定が鍵となります。費用や業者選びの参考として、この記事がご活用いただければ幸いです。

この記事の監修者

四國スレート株式会社 代表取締役 岡林司

岡林 司
四國スレート株式会社 代表取締役
業歴55年

昭和44年に創業し、高知県で50年以上、屋根・外壁工事を手掛けてきた四國スレートの3代目を務める。
先代から受け継いだ確かな技術や経験。さらに時代の変化を捉え、常に最新の技術と知識を導入し、お客様の多様なニーズにお応えしながら屋根・外壁工事に勤しんできた。
現在では「すべてはお客様のために」という使命を持ちながら、皆様の住まいに関するお悩みを解決し、より良い外壁・屋根工事をサポートするためのブログを配信している。