こんにちは。高知県の屋根修理・塗装専門店「ファーストルーフ」です。
高知は全国でも有数の台風・豪雨地帯として知られており、屋根にかかる負担が非常に大きい地域です。
そのため「屋根のメンテナンス時期をどう判断すればよいか」「塗装だけで良いのか、それともカバー工法や葺き替えが必要か」
というご相談を多くいただきます。
今回は、特にスレート屋根(コロニアル屋根)を対象に、
「屋根カバー工法を行う適切な時期」と「事前調査の重要性」について、
高知での屋根修理・雨漏り修理を詳しく解説します。
屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法とは、既存の屋根(主にスレート)の上に新しい屋根材(主に金属屋根)を重ねて施工するリフォーム方法です。
屋根をすべて剥がす葺き替え工事に比べ、工期が短く・費用を抑えられるのが特徴です。
高知のように台風や強風が多い地域では、屋根材の飛散や雨漏りリスクを減らすために、
軽量で耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」などの金属屋根材でカバーするのが主流となっています。
屋根カバー工法の時期
カバー工法の適正時期は築年数では決まらない
「築何年経ったらカバー工法をするべきか?」という質問をよくいただきますが、
実はカバー工法の適正時期は築年数だけでは判断できません。
なぜなら、屋根の劣化速度は
-
高知のような多雨・強風地域
-
屋根の勾配や方角(南面ほど紫外線が強い)
-
過去の塗装メンテナンス状況
によって大きく変わるからです。
例えば、築15年でも塗装が一度もされていないスレート屋根は、
表面の防水機能が失われ、すでに雨水が浸透している場合があります。
逆に、10年ごとに塗装を行っている屋根なら、30年近く持つケースもあります。
築20年未満のスレートは製造時期に注意
スレート屋根は、製造時期によって品質が大きく異なります。
特に1990年代後半〜2000年代初期に製造されたスレートには、
アスベストを含まない「ノンアスベスト製品」が多く、表面塗膜が非常に脆い傾向があります。
高知のように紫外線が強く、雨風が激しい環境では、
この時期のスレート屋根が築10〜15年ほどで防水機能を失い、雨漏りが始まることも珍しくありません。
そのため、「塗装で済む」と判断する前に、屋根修理業者に状態を確認してもらうことが大切です。
築20年以上経過のスレートは野地板に注意
築20年以上経過したスレート屋根では、表面だけでなく下地(野地板)の状態確認が必須です。
野地板は屋根の構造を支える重要な部分で、長年の湿気や結露で腐食している場合があります。
特に高知のような多湿地域では、見た目がきれいでも内部が劣化していることがあります。
野地板が傷んでいる場合、そのまま屋根カバー工法を行うと、
ビスが効かず、台風時に屋根材が飛散する危険性もあります。
屋根修理を依頼する際は、
「屋根材の上からだけの見積もり」ではなく、屋根裏や下地まで調査してもらうことが大切です。
屋根カバー工法の事前調査
事前調査の重要性
屋根カバー工法を行う前には、必ず現地調査(屋根診断)を行う必要があります。
見た目がまだきれいでも、内部の下地や防水層が傷んでいることがあるためです。
特に高知では、強風や雨が横から吹き付けるため、
屋根の一部だけに雨漏りが集中するケースもあります。
表面の塗装では気づかない劣化が進行していることもあるので、
信頼できる屋根修理業者に依頼して、外観・屋根裏・野地板すべての状態を確認してもらうことが大切です。
野地板の傷み具合
屋根カバー工法では既存の屋根を撤去しないため、
下地である野地板(構造用合板)の劣化を見落としがちです。
しかし、高知の高湿度環境では、野地板がカビや腐食で弱っているケースが多く見られます。
この状態のままカバー工法を行うと、新しい屋根材を固定するビスがしっかり効かず、強風時に屋根が浮く危険があります。
そのような場合には、「野地板強度引き抜きテスト」を実施し、留め具の強度を確認します。
住宅などの屋根を構成する部材の一つである「野地板」に取り付けられた釘やビスが、外力によってどの程度の力で引き抜かれるかを確認する試験です。
屋根裏からの点検
屋根裏は、雨漏りや結露の「初期症状」が最もわかりやすく現れる部分です。
雨染み・木材の変色・断熱材の湿り気などは、目視で確認できます。
高知のような台風地帯では、一度の強風雨で数か所同時に浸水するケースもあるため、屋根裏点検は欠かせません。
点検を怠ると、構造材が徐々に腐食し、屋根修理費用が数倍に膨らむこともあります。
屋根上からの点検
屋根の上からは、スレートのひび割れ・塗装の剥がれ・棟板金の浮きなどを確認します。
屋根に使用されるスレート瓦には、セメントや繊維などを原料とした製品が多くあります。これらは工場で成形された後、一定期間をかけて乾燥・硬化させることで、十分な強度と耐久性を持つ屋根材として完成します。
塗装は表面の保護には有効ですが、根本原因を解決するものではないため、本質的に改善するためには、原因箇所の特定と適切な補修工事が必要です。
根本の原因は塗装では解決できません。
さいごに
屋根カバー工法のタイミングは、単に築年数では判断できません。
高知のように台風・豪雨・強風・塩害といった要素が重なる地域では、
劣化の進行が全国平均よりも早いため、10年〜15年ごとの定期点検が理想です。
「見た目はまだ大丈夫」と思っていても、屋根の内部では雨漏りが静かに進行していることがあります。
ファーストルーフでは、高知の気候に適した屋根修理・塗装・カバー工法を行い、
お客様の大切な住まいを長く守る施工を心がけています。
屋根の状態に少しでも不安がある方は、放置せず早めにご相談ください。
無料点検で、屋根の劣化状況と最適な修理・塗装・カバー工法のご提案をいたします。
最後までご覧いただきありがとうございます。
高知で屋根修理・雨漏り・外壁塗装をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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屋根修理・雨漏り・外壁塗装専門店ファーストルーフby四國スレート
高知県高知市高須新町2丁目1-38 松栄ビル1階
この記事の監修者

岡林 司
四國スレート株式会社 代表取締役
業歴55年
昭和44年に創業し、高知県で50年以上、屋根・外壁工事を手掛けてきた四國スレートの3代目を務める。
先代から受け継いだ確かな技術や経験。さらに時代の変化を捉え、常に最新の技術と知識を導入し、お客様の多様なニーズにお応えしながら屋根・外壁工事に勤しんできた。
現在では「すべてはお客様のために」という使命を持ちながら、皆様の住まいに関するお悩みを解決し、より良い外壁・屋根工事をサポートするためのブログを配信している。