粘着層付改質アスファルトルーフィングは、屋根の防水性能を確保するために施工する屋根の防水下地材(防水シート)です。
特に瓦屋根・板金屋根・スレート屋根など、さまざまな屋根工事で使用されます。
通常のルーフィングと違い、裏面に粘着層があるため釘穴からの雨水侵入を防ぎやすいという特徴があります。
そのため近年では、雨漏り対策として粘着層付改質アスファルトルーフィングを採用する屋根工事が増えています。
ここでは、瓦屋根標準設計・施工ガイドラインを参考に、基本的な施工方法を解説します。
① 下地(野地板)の確認
最初に屋根下地となる野地板の状態を確認します。
確認するポイントは次の通りです。
・野地板の腐食や傷みがないか
・釘の浮きがないか
・ゴミや水分が残っていないか
粘着層付改質アスファルトルーフィングは、下地に密着することで防水性能を発揮します。
そのため、野地板の状態が悪い場合は補修や張り替えを行ってから施工します。
② 軒先から施工を開始する
粘着層付改質アスファルトルーフィングは
必ず軒先から棟方向へ向かって施工します。
これは屋根の雨水の流れと同じ方向に重ねることで、雨水の侵入を防ぐためです。
施工の基本は次の通りです。
・軒先 → 棟方向へ施工
・下から上へ重ねて貼る
この施工方法は屋根防水の基本になります。
③ 軒先の重ね幅
軒先部分では、ルーフィングの位置を正確に決めることが重要です。
軒先では通常
野地板の先端から10〜20mm程度出して施工
します。
これにより、雨水が屋根内部へ回り込むのを防ぎます。
④ 剥離紙を剥がして貼り付ける
粘着層付改質アスファルトルーフィングは、裏面に粘着層があります。
施工手順は次の通りです。
-
剥離紙を少しずつ剥がす
-
ルーフィングを位置決めする
-
空気が入らないように押さえながら貼る
一度に剥離紙を全部剥がすと位置がずれるため、少しずつ施工するのが基本です。
⑤ 重ね幅(ラップ)
ルーフィングの防水性能を確保するためには、重ね幅が非常に重要です。
一般的な重ね幅は次の通りです。
(流れ方向)
100mm以上
(桁行方向)
200mm以上
この重ね幅を確保することで、雨水の侵入を防ぎます。
⑥ 谷部の施工
屋根の谷部分は雨水が集中する場所です。
そのため谷部では
捨て貼り施工
を行うことが一般的です。
施工方法
-
谷部分に先にルーフィングを貼る
-
その上に本体ルーフィングを施工する
この施工により防水性能を高めます。
⑦ 棟部分の施工
棟部分ではルーフィングを左右から貼り上げます。
棟部分では
300mm以上重ねる
ことが一般的です。
これにより、屋根の頂部からの雨水侵入を防ぎます。
⑧ 施工時の注意点
粘着層付改質アスファルトルーフィングの施工では、次の点に注意します。
・雨の日は施工しない
・野地板が濡れている状態で貼らない
・重ね幅を守る
・空気が入らないよう施工する
これらを守らないと、防水性能が十分に発揮されません。
粘着層付改質アスファルトルーフィングのメリット
このルーフィングには次のメリットがあります。
緩勾配でも雨が入りません
・釘穴からの雨水侵入を防ぎやすい
・防水性能が高い
・施工性が良い
・耐久性が高い
そのため、瓦屋根や板金屋根など多くの屋根工事で採用されています。
まとめ
粘着層付改質アスファルトルーフィングの施工は、屋根の防水性能を確保するための重要な工程です。
施工の基本は次の通りです。
・軒先から棟へ向かって施工
・重ね幅を確保する
・谷部は捨て貼り施工
・空気を入れずに密着させる
正しい施工を行うことで、屋根の雨漏りリスクを大きく減らすことができます。
高知で屋根修理・雨漏り・外壁塗装などのリフォームをご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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ファーストルーフby四國スレート
この記事の監修者
岡林 司
四國スレート株式会社 代表取締役
業歴55年
昭和44年に創業し、高知県で50年以上、屋根・外壁工事を手掛けてきた四國スレートの3代目を務める。
先代から受け継いだ確かな技術や経験。さらに時代の変化を捉え、常に最新の技術と知識を導入し、お客様の多様なニーズにお応えしながら屋根・外壁工事に勤しんできた。
現在では「すべてはお客様のために」という使命を持ちながら、皆様の住まいに関するお悩みを解決し、より良い外壁・屋根工事をサポートするためのブログを配信している。








