高知で今すぐ確認したい5つのこと
はじめに
こんにちは。
高知で屋根工事・屋根修理・外壁塗装・雨漏り修理・外装総合診断を行っているファーストルーフです。
高知で暮らしていると、「南海トラフ地震」という言葉を耳にする機会が多くあります。
しかし、地震対策というと、非常食や飲料水の備蓄、家具の固定、避難場所の確認などを思い浮かべる方が多く、住宅の屋根について具体的に考えている方は、それほど多くないのではないでしょうか。
屋根は住宅の最も高い位置にあり、地震の揺れによる影響を受ける部分です。
特に築年数が経過した瓦屋根では、瓦の固定状態、棟部分の劣化、下地の傷みなどによって、地震時に瓦がズレたり落下したりする可能性があります。
また、地震による屋根被害は、揺れた直後だけの問題ではありません。
屋根材や板金、防水シートに小さなズレや破損が生じると、その後の雨によって雨漏りが始まることがあります。
高知では地震だけでなく、梅雨の長雨、台風、豪雨、横殴りの雨にも備えなければなりません。
つまり、高知の屋根工事には、
「地震に耐えること」と「雨を正しく防ぐこと」
の両方が求められます。
この記事では、南海トラフ地震に備えるために、高知の住宅で今すぐ確認したい屋根の5つのポイントを詳しく解説します。
結論|南海トラフ地震への備えは「屋根だけを見る」のではなく住宅全体で考える
南海トラフ地震に備える屋根工事で重要なのは、単に重い屋根材を軽い屋根材へ交換することだけではありません。
まず確認すべきことは、
- 屋根材や棟部分が適切に固定されているか
- 屋根の重さが住宅の構造に合っているか
- 野地板や垂木などの下地が健全か
- 地震後も雨漏りを防げる雨仕舞いになっているか
- 屋根以外の耐震性や外装状態に問題がないか
という5つです。
高知県は、住宅の耐震化を南海トラフ地震対策の重要な取り組みとして位置付け、昭和56年5月以前に建てられた旧耐震基準の住宅を中心に、耐震診断や耐震改修への支援を行っています。屋根の軽量化を検討する場合でも、屋根だけで判断せず、住宅全体の耐震診断と合わせて検討することが重要です。
南海トラフ地震と高知の住宅
南海トラフ地震は、南海トラフ沿いで発生する大規模地震です。
気象庁が発表する「南海トラフ地震臨時情報」は、地震の発生日時や場所を高い確度で予知する情報ではなく、大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったことなどを知らせる情報です。
臨時情報が発表されないまま、突発的に大規模地震が発生する可能性もあるため、情報が出てから屋根修理や耐震工事を考えるのではなく、平常時から準備しておく必要があります。
高知県では、住宅の倒壊を防ぐための耐震対策が重視されています。
強い揺れによって住宅が倒壊すると、建物の下敷きになる危険だけでなく、津波から逃げる時間を失う可能性もあります。
そのため、高知で南海トラフ地震に備える際は、屋根の状態とともに、柱・壁・基礎など住宅全体の耐震性を確認することが大切です。
確認したいこと① 瓦や棟部分が適切に固定されているか
最初に確認したいのが、瓦や棟部分の固定状態です。
古い瓦屋根では、現在の施工方法と異なり、すべての瓦が十分に固定されていない場合があります。
平常時には問題がなくても、大きな地震の揺れによって瓦がズレたり、浮いたり、落下したりする可能性があります。
特に注意したいのが、屋根の頂上にある棟部分です。
棟部分は住宅の最も高い位置にあり、揺れの影響を受けやすい場所です。
棟瓦を固定している銅線の緩み、漆喰の剥がれ、土の流出、下地の劣化などがあると、地震によって棟が崩れる危険性が高まります。
国土交通省は、瓦屋根の耐震性・耐風性を高めるため、2022年1月1日から新築建築物の瓦屋根について緊結方法を強化し、ガイドライン工法を建築基準法の告示基準に位置付けています。既存住宅が直ちに同じ工法へ改修しなければならないという意味ではありませんが、古い瓦屋根の固定状態を確認する重要性は高まっています。
確認したい屋根の症状
- 瓦がズレている
- 瓦に割れや欠けがある
- 棟が波打って見える
- 漆喰が剥がれている
- 屋根の上や地面に漆喰の破片が落ちている
- 棟部分の銅線が緩んでいる
- 台風や強風の後に瓦の位置が変わった
- 築年数が経過し、屋根の固定方法を確認したことがない
これらの症状がある場合、表面だけを補修するのではなく、棟内部や瓦の固定状態まで確認する必要があります。
ただし、屋根へ自分で上ることは非常に危険です。
地上から見て異常がある場合や、築年数が経過している場合は、屋根工事の専門業者へ点検を依頼しましょう。
確認したいこと② 屋根の重さが住宅の構造に合っているか
地震対策としてよく聞かれるのが、屋根の軽量化です。
一般的に、住宅の上部が重いほど、地震時に建物へかかる負担は大きくなります。
そのため、既存の重い屋根を軽量な金属屋根などへ葺き替えることで、建物上部の重量を減らし、耐震性の改善につながる可能性があります。
ただし、
「瓦屋根だから危険」
「金属屋根へ替えれば必ず地震に強くなる」
と単純に判断することはできません。
現在の瓦屋根には、瓦一枚一枚を適切に固定し、地震や強風に備える施工方法があります。
瓦屋根であっても、建物の構造が適切で、瓦の固定状態が良好であれば、すぐに葺き替えが必要とは限りません。
反対に、軽い屋根へ変更しても、柱・耐力壁・接合部・基礎に問題があれば、住宅全体の耐震性が十分になるとは限りません。
屋根の軽量化は有効な耐震対策の一つですが、住宅全体の耐震診断を行い、その結果を踏まえて判断することが大切です。
屋根軽量化を検討するケース
- 築年数が古い
- 旧耐震基準で建てられている
- 瓦や棟の劣化が進んでいる
- 屋根下地の修理も必要になっている
- 耐震診断で屋根重量の見直しを指摘された
- 屋根の葺き替え時期を迎えている
- 瓦の落下リスクを減らしたい
- 雨漏り修理と耐震対策を同時に行いたい
葺き替え工事では、既存屋根材を撤去して下地を確認できるため、野地板や防水シートの劣化も同時に改善できます。
ただし、屋根材ごとに耐久性、断熱性、遮音性、重量、費用、メンテナンス方法が異なります。
高知の強い雨や台風も考慮し、耐震性だけでなく耐風性と雨仕舞いまで含めて屋根材を選ぶことが重要です。
確認したいこと③ 野地板・垂木・防水シートが傷んでいないか
屋根工事で見落としてはいけないのが、屋根材の下にある部分です。
屋根は主に、
- 屋根材
- ルーフィングと呼ばれる防水シート
- 野地板
- 垂木
などで構成されています。
地震時に屋根材が割れたりズレたりすることは目で確認しやすいですが、野地板や垂木、防水シートの状態は外から見えません。
過去の雨漏りや結露、屋根材の隙間から入った雨水によって野地板が腐食していると、屋根材を固定する力が低下します。
棟板金を固定している下地木材が腐食していれば、釘やビスを打ち直しても十分に固定できません。
その状態で大きな地震や台風を受けると、屋根材や板金が外れたり、飛散したりする危険があります。
また、防水シートに破れや劣化がある場合、地震で屋根材が少しズレただけでも雨水が内部へ入りやすくなります。
そのため、南海トラフ地震に備える屋根点検では、見えている屋根材だけでなく、
- 下地に沈みがないか
- 過去の雨漏り跡がないか
- 軒裏にシミがないか
- 棟板金の下地が腐食していないか
- 屋根裏に湿気やカビがないか
- 防水シートの寿命が近づいていないか
まで確認する必要があります。
屋根塗装は屋根材表面を保護する工事ですが、腐食した野地板や破れた防水シートを直す工事ではありません。
塗装で対応できる状態なのか、部分的な屋根修理が必要なのか、カバー工法や葺き替えが必要なのかを正確に判断することが大切です。
確認したいこと④ 地震後の雨漏りを防げる雨仕舞いになっているか
地震による屋根被害で注意したいのが、地震後の雨漏りです。
地震直後に室内へ水が落ちてこなければ、「屋根は無事だった」と考えてしまう方もいます。
しかし、地震によって屋根材や板金が数ミリ動き、後日の雨で初めて雨漏りが発生することがあります。
特に注意が必要なのは、
- 棟板金
- 谷板金
- 壁際板金
- 屋根と外壁の取り合い
- 瓦の重なり
- 天窓周辺
- 軒先
- ケラバ
などです。
これらの場所では、雨水を建物内部へ入れず、安全に外へ流すための雨仕舞いが重要です。
雨仕舞いとは、シーリングで隙間をすべて塞ぐことではありません。
屋根の形状、板金の重なり、防水シート、水切り、排水方向を考え、雨水が自然に外へ流れるようにする施工技術です。
地震によって板金の重なりが外れたり、瓦の位置が変わったりすると、水の流れも変わります。
高知では、地震後に梅雨や台風を迎える可能性もあります。
地震で生じた小さな隙間へ横殴りの雨が吹き込めば、屋根下地や外壁内部へ雨水が侵入することがあります。
そのため、地震後の屋根点検では「屋根材が落ちていないか」だけでなく、
雨水が正しく流れる状態を保っているか
を確認することが重要です。
確認したいこと⑤ 屋根以外の耐震性と外装状態に問題がないか
屋根を軽量化したり、瓦を固定したりすることは重要ですが、南海トラフ地震への備えを屋根工事だけで完結させることはできません。
住宅の耐震性は、
- 基礎
- 柱
- 梁
- 耐力壁
- 筋交い
- 金物
- 建物の形状
- 屋根の重さ
など、さまざまな要素によって決まります。
特に昭和56年5月以前に建てられた住宅は、旧耐震基準で設計されている可能性があるため、屋根修理を行う前に耐震診断を検討することが大切です。高知県は市町村と連携し、対象となる住宅の耐震診断や耐震改修を支援していますが、制度の条件や補助内容は市町村や年度によって異なるため、工事前に最新情報を確認する必要があります。
また、地震後の雨漏りは屋根だけから発生するとは限りません。
強い揺れによって、
- 外壁にひび割れが入る
- シーリングが切れる
- サッシ周辺に隙間が生じる
- 雨樋が外れる
- バルコニー防水が割れる
- 笠木や水切り板金がズレる
といった不具合が起こる可能性があります。
そのため、地震対策として屋根工事を検討する際は、屋根だけを見るのではなく、外壁・シーリング・雨樋・バルコニー・防水・排水経路まで確認する外装総合診断が重要です。
南海トラフ地震に備える屋根工事の選択肢
住宅の状態によって、必要な屋根工事は異なります。
瓦の部分修理
割れた瓦の交換やズレの修正など、局所的な不具合を直す工事です。
屋根全体の状態が良く、下地や固定方法に大きな問題がなければ、部分修理で対応できる場合があります。
棟の取り直し・耐震補強
棟瓦を一度解体し、下地や固定状態を確認して組み直す工事です。
漆喰の表面だけを塗り直しても、棟内部の土や固定材が劣化していれば根本的な改善にならない場合があります。
地震対策では、棟全体の状態を確認することが大切です。
瓦屋根の緊結補強
瓦の固定状態を確認し、必要に応じてビスや釘などで補強します。
ただし、既存屋根の形状や瓦の種類、下地状態によって施工方法が異なるため、屋根工事業者による現地確認が必要です。
屋根カバー工法
既存の屋根材を残し、その上へ新しい防水シートと軽量屋根材を施工する方法です。
主にスレート屋根などで採用され、廃材を抑えながら屋根全体を改修できます。
ただし、既存下地の腐食が大きい場合や、屋根の状態によっては施工できません。
屋根の葺き替え
既存屋根材を撤去し、防水シートや必要に応じて野地板を交換したうえで、新しい屋根材を施工する工事です。
屋根の軽量化、雨漏り修理、下地補修を同時に行える点が特徴です。
ただし、住宅全体の耐震性や屋根形状、予算を踏まえて判断する必要があります。
地震後に屋根で確認すべきサイン
大きな地震の後は、次のような症状に注意してください。
- 瓦が地面に落ちている
- 棟瓦が崩れている
- 屋根材がズレている
- 棟板金が浮いている
- 軒天に新しいシミがある
- 天井や壁に雨染みが出た
- 屋根付近から異音がする
- 雨樋が外れている
- 外壁に新しいひび割れがある
- サッシ周辺から雨水が入る
- バルコニー床にひび割れがある
ただし、地震後に自分で屋根へ上ることは避けてください。
余震によって転落する危険があるだけでなく、ズレた瓦や弱った下地を踏み抜く可能性もあります。
屋根の異常は地上から確認し、必要な場合は専門業者へ点検を依頼しましょう。
地震後の訪問業者には注意が必要です
大きな地震や台風の後には、屋根修理を勧める訪問業者が増えることがあります。
「屋根が壊れているのが見えた」
「今すぐ修理しないと雨漏りする」
「今日契約すれば安くなる」
と契約を急がせる業者には注意してください。
屋根の異常を指摘された場合は、
- どこが壊れているのか
- 写真や動画で確認できるか
- 応急処置が必要な状態か
- 部分修理で済むのか
- 工事内容と見積金額が一致しているか
を確認しましょう。
不安を感じたときは、その場で契約せず、高知で継続的に屋根工事を行っている地域の専門業者へ相談することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 瓦屋根は地震に弱いですか?
瓦屋根だから必ず地震に弱いとは限りません。
住宅全体の構造、瓦の固定方法、屋根下地、棟部分の施工状態によって耐震性は異なります。
古い施工方法の瓦屋根や、棟の劣化が進んでいる住宅では、専門的な点検をおすすめします。
Q2. 屋根を軽くすれば家は地震に強くなりますか?
屋根の軽量化は、建物上部の重量を減らすため、耐震性の改善につながる可能性があります。
ただし、基礎や柱、耐力壁に問題がある場合、屋根を軽くするだけでは十分ではありません。
耐震診断の結果を踏まえて判断することが重要です。
Q3. 屋根塗装で地震対策はできますか?
屋根塗装は屋根材の表面を保護する工事であり、基本的には耐震補強工事ではありません。
瓦の固定、下地の腐食、棟の不具合などは、塗装だけでは改善できません。
Q4. 地震後に雨漏りしていなくても点検は必要ですか?
屋根材や板金にズレが生じても、すぐに雨漏りが現れない場合があります。
その後の大雨や台風で雨漏りする可能性があるため、強い揺れを受けた後は外装全体の確認をおすすめします。
Q5. 古い瓦屋根はすべて葺き替えるべきですか?
必ずしも葺き替えが必要とは限りません。
瓦、棟、下地、防水シート、住宅の耐震性を確認し、部分修理、補強、棟の取り直し、葺き替えなどから適切な方法を選びます。
Q6. カバー工法は地震対策になりますか?
軽量な金属屋根を使用するカバー工法は、屋根全体の防水性を改善できる方法ですが、既存屋根の上へ新しい屋根を重ねるため、重量がなくなるわけではありません。
下地状態や住宅の構造を確認し、適用できるか判断する必要があります。
Q7. 耐震診断と屋根点検は何が違いますか?
耐震診断は、基礎、壁、柱、屋根重量などから住宅全体の耐震性を確認するものです。
屋根点検は、屋根材、棟、板金、防水シート、下地、雨仕舞いなどの状態を確認します。
南海トラフ地震へ備えるには、両方の視点が重要です。
Q8. 外装総合診断ではどこまで確認しますか?
屋根材、棟、板金、外壁、シーリング、雨樋、バルコニー、防水層、雨仕舞い、排水経路など、住宅外部を総合的に確認します。
地震後の雨漏りや二次被害を防ぐためにも有効です。
まとめ|高知の南海トラフ地震対策は屋根の点検から始めましょう
南海トラフ地震に備える屋根工事で、今すぐ確認したいことは次の5つです。
- 瓦や棟部分が適切に固定されているか
- 屋根の重さが住宅の構造に合っているか
- 野地板・垂木・防水シートが傷んでいないか
- 地震後も雨漏りを防げる雨仕舞いになっているか
- 屋根以外の耐震性や外装状態に問題がないか
南海トラフ地震への備えは、「地震が起きてから考える」のでは間に合いません。
また、屋根を軽くすればすべて解決するわけでも、屋根塗装をすれば地震対策になるわけでもありません。
大切なのは、住宅の築年数、構造、屋根材、下地、過去の修理履歴を確認し、その家に合った屋根工事を選ぶことです。
高知では、地震後の強い揺れだけでなく、その後の梅雨や台風による雨漏りにも備える必要があります。
地震で瓦や板金が少しズレただけでも、横殴りの雨によって住宅内部へ雨水が侵入する可能性があります。
だからこそ、耐震性と防水性、耐風性、雨仕舞いを分けて考えるのではなく、住宅全体として確認することが重要です。
ファーストルーフでは、高知の気候や住宅事情を踏まえ、屋根・外壁・雨樋・バルコニー・防水・雨仕舞い・排水経路を確認する外装総合診断を行っています。
「古い瓦屋根が地震に耐えられるか心配」
「屋根を軽くした方がよいのか知りたい」
「築20年以上で屋根点検をしたことがない」
「雨漏り修理と耐震対策を同時に考えたい」
「南海トラフ地震が起きる前に住宅全体を確認したい」
このようなお悩みがある方は、大きな被害が起こる前に専門的な点検を受けることをおすすめします。
高知で屋根工事・屋根修理・屋根の軽量化・雨漏り修理・外壁塗装・外装総合診断をご検討中の方は、ファーストルーフへご相談ください。
事前の診断と適切な屋根工事が、大切な住まいとご家族を守るための第一歩です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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この記事の監修者
岡林 司
四國スレート株式会社 代表取締役
業歴55年
昭和44年に創業し、高知県で50年以上、屋根・外壁工事を手掛けてきた四國スレートの3代目を務める。
先代から受け継いだ確かな技術や経験。さらに時代の変化を捉え、常に最新の技術と知識を導入し、お客様の多様なニーズにお応えしながら屋根・外壁工事に勤しんできた。
現在では「すべてはお客様のために」という使命を持ちながら、皆様の住まいに関するお悩みを解決し、より良い外壁・屋根工事をサポートするためのブログを配信している。








