雨漏り調査・屋根の修理は専門店に任せるのが確実!!とブログに書かせていただきましたが、調査の費用が気になりませんか❓
🔍雨漏り調査のポイント
1. 室内の調査
天井のシミ・変色を確認
最もよく見られる雨漏りの初期症状は、天井のクロス(壁紙)やボードの変色やシミです。特に角や梁周辺、照明器具の周辺に丸いシミや筋状の変色がある場合は注意が必要です。
壁のクロスの浮き・めくれ・カビ
壁に沿って雨水が垂れてくると、クロス(壁紙)が浮いたり、剥がれたり、黒ずんだりすることがあります。特に北側の壁や風下の壁はカビが発生しやすく、カビ臭も異常のサインです。
床や窓枠まわりの水たまり跡
サッシ(窓枠)まわりや床に、水跡や腐食、木部の膨らみがある場合は、すでに室内に雨水が侵入している可能性があります。特に木製のフローリングは膨張や変形で判断できます。
押し入れ・クローゼット内の湿気・カビ
収納スペースは普段見逃しがちですが、通気が悪いため雨漏りによる湿気やカビが発生しやすいです。内部が蒸れていたり、カビ臭がする場合は要注意です。
電気設備の異常
照明のチラつきやコンセントの異音・異臭は、雨漏りによって水が電気配線に侵入している可能性があります。これは非常に危険で、漏電や火災の原因になるため、すぐに専門家に相談が必要です。
音や匂いによる異変
雨の日に「ポタポタ」といった滴の音や、湿った木やカビのにおいがすることも、目に見えない雨漏りのサインです。
➡ これらの症状があれば、雨漏りの可能性大!
2. 屋根の調査
3. 外壁の調査
4. 屋根裏・天井裏の調査
【屋根裏調査の目的と役割】
屋根裏の調査は、次のような目的で行われます:
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雨漏りの「痕跡」の特定(シミ、腐食、カビなど)
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雨水の侵入ルートの推定
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屋根材の裏側や下地材(野地板・垂木など)の劣化確認
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電気配線や断熱材への影響確認
屋根上からの目視や散水調査と異なり、実際に水が流れた跡や被害の様子を直接確認できる唯一の場所です。
【屋根裏での調査ポイント|具体的に解説】
雨染み・変色の確認
最も分かりやすい兆候は「雨染み」です。以下の場所に注目してください:
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野地板(屋根材の下にある木板)
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垂木(屋根の骨組みとなる木材)
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断熱材(グラスウールやウレタンなど)
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天井ボードの裏側
色が濃く変色していたり、リング状のシミ(水が広がった跡)がある場合、そこが雨水の通過点です。
湿気・カビ・腐食の有無
雨漏りが継続的に起きている場合、次のような痕跡があります:
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断熱材の湿り・へたり
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木材の黒カビ・白カビ
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腐朽菌による木の脆化(手で触ると崩れる)
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カビ臭・異臭(カビ特有の酸っぱい匂い)
これらは空気の流れが悪い屋根裏で特に顕著に現れ、見えないところでの建物劣化を警告します。
雨水の流れた跡(筋状の汚れ)
雨水は屋根から垂れて「筋状」に木材の表面を流れ落ちます。この流れ跡(黒ずんだ線)を辿ることで、雨水の浸入点を逆探知することが可能です。
外からの光漏れチェック
昼間に屋根裏に入ると、屋根材の隙間から「点状の光」が見えることがあります。これは:
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屋根材のズレ・穴あき
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棟換気部・通気口まわりの防水処理不良
光が漏れている場所は、水も侵入する可能性が高いため要注意です。
金属部分のサビ・腐食
屋根裏には、金具・配線・釘・ビスなどの金属部分もあります。これらにサビや白錆(亜鉛の酸化)が見られた場合、長期間にわたって湿気または水分が存在していた証拠です。
【天井裏の電気設備や配線の被害確認】
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コンセントや照明配線が濡れていると漏電や火災の危険があります。
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配線まわりに水が流れた形跡があれば、絶縁テープの剥がれ・被覆の劣化も調査します。
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感電のリスクがあるため、異常を発見したら電気業者や防災士に相談が必要です。
【屋根裏調査の注意点】
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無理な侵入は厳禁:踏み抜き事故(天井を突き破る)や、梁の劣化による落下のリスクがあります。
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狭所作業は業者に依頼:断熱材の取り扱いや損傷を防ぐためにも、プロの判断が必要です。
5・散水調査
6・ドローンで調査
ドローン調査とは?
ドローン調査とは、小型無人航空機(UAV)に高性能カメラを搭載し、屋根や外壁などの高所を空撮して状態を確認する調査方法です。
雨漏りに関する調査では、主に次のような情報を収集します:
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屋根材の劣化・破損・ズレ
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棟板金や谷部など雨水が集中する部位の確認
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外壁上部のシーリングや塗膜のひび割れ
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排水経路の確認(雨樋の詰まり、ゴミの堆積など)
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建物全体の劣化傾向と原因箇所の特定
ドローン調査のメリット
【安全性の確保】
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高所に登る必要がなくなるため、墜落や転落事故のリスクを大幅に低減できます。
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雨上がりや風の強い日でも、状況に応じて安全な範囲で飛行可能。
【迅速な調査が可能】
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調査用の足場設置や作業車の手配が不要で、短時間で複数箇所を確認できます。
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ドローン1台で建物全体を一度に俯瞰・詳細撮影できるため、作業効率が高い。
【高精度な記録・分析】
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4K以上の高解像度カメラにより、髪の毛ほどのヒビや小さな劣化も撮影可能。
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取得したデータは動画・静止画として保存でき、報告書や保険申請資料にも活用可能。
【アクセス困難な箇所も調査可能】
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屋根の斜面、狭い谷部、外壁の高所など、人が近づけない場所も正確に撮影できます。
ドローン調査の流れ(実施手順)
【事前準備】
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ドローンの飛行許可(航空法による規制地域であれば国土交通省へ申請)
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調査対象建物の敷地・障害物の確認(電線・樹木・隣接建物など)
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機材の点検(バッテリー・カメラ・GPS)
【飛行と撮影】
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飛行高度:10〜20m程度が一般的(建物の大きさに応じて調整)
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撮影角度:真上からだけでなく、斜め撮影・接写も行う
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被写体:棟板金、谷樋、屋根材の割れ、苔の付着、雨樋、外壁上部などを重点的に確認
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所要時間:1棟につき20〜40分程度が目安
【記録・解析】
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撮影画像の解像度を確認(不鮮明な場合は再撮影)
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被写体ごとにフォルダ分けやタグ付け
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雨漏りの可能性が高い部分にはズーム・注釈を付加
【報告書作成】
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写真付きで劣化箇所・雨漏り疑惑箇所を記録
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建物の平面図または立面図と照合して位置関係を明確に表示
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必要に応じて、補修提案や見積もり作成につなげる
ドローン調査に適した雨漏り状況
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屋根上に登れない構造(急勾配・老朽化屋根)
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複雑な形状(切妻、寄棟、片流れ、ドーマー付屋根など)
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雨漏りの場所と原因の距離が遠いと考えられるケース
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工場・倉庫などの大型建築物
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他の手法では原因が特定できない場合の再調査
■ ドローン調査の注意点と制限
【法律・規制】
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航空法:人口集中地区・空港周辺・150m以上の飛行などには事前許可が必要
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プライバシー保護:隣家や通行人が映り込まないように注意
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自治体の条例:独自の飛行規制がある場合も
【天候・環境】
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風速5m/s以上での飛行は危険
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雨天・積雪時は飛行不可
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高温時のバッテリー過熱、低温時の電圧低下に注意
【設備・知識】
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操作には操縦者の資格または飛行経験が必要
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操作ミスや機体不具合による墜落事故に備えて保険加入が推奨
ドローン調査後の対応
調査結果に基づき、以下のステップに進みます:
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雨漏り原因部位の特定
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部分補修または全面修繕の計画立案
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火災保険などの申請用写真資料の作成
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定期的なモニタリング飛行による劣化進行の追跡
ドローン調査は“次世代の雨漏り診断ツール”
ドローンによる雨漏り調査は、短時間で広範囲を調査でき、危険な高所作業も避けられる革新的な方法です。
特に目視や散水調査だけでは特定できなかったケースにおいて、ドローン映像が決定的な証拠となることも珍しくありません。
建物を長持ちさせるために、定期的なドローン診断を取り入れることは、今後の住宅管理における新常識と言えるでしょう。
ドローンに搭載したカメラを用いて、建物の屋根や外壁の状態を空中から点検する調査手法です。
特に人が立ち入るのが難しい高所や複雑な構造の建物に対して、非接触・高精度で行えるのが最大の特徴です。
ここまでの調査は全て無料です。
📞業者に依頼する際のポイント
✅複数の業者に見積りを依頼する。
✅「無料点検」でも、不要な修理を勧める業者には注意。
✅ 保証やアフターサービスがしっかりしている業者を選ぶ。
✅ 地元で評判の良い業者に依頼する。
雨漏りは早期発見・早期対策が大切です。
少しでも気になるところがあれば早めに調査してもらいましょう。
早期発見・早期対策でメンテナンスコストを節約しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
高知で屋根の修理や外壁のリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
高知県高知市高須新町2丁目1-38 松栄ビル1階
屋根修理・雨漏り・外壁の塗装専門店
ファーストルーフby四國スレート
この記事の監修者

岡林 司
四國スレート株式会社 代表取締役
業歴55年
昭和44年に創業し、高知県で50年以上、屋根・外壁工事を手掛けてきた四國スレートの3代目を務める。
先代から受け継いだ確かな技術や経験。さらに時代の変化を捉え、常に最新の技術と知識を導入し、お客様の多様なニーズにお応えしながら屋根・外壁工事に勤しんできた。
現在では「すべてはお客様のために」という使命を持ちながら、皆様の住まいに関するお悩みを解決し、より良い外壁・屋根工事をサポートするためのブログを配信している。